カバンサイト(カバンシ石)の意味・鉱物辞典
カバンサイトの意味や鉱物の詳細などをまとめてみました。
目次
カバンサイトとは
カバンサイト(Cavansite)は、珪酸塩鉱物の一種。
主要成分であるカルシウム(CAlcium)、バナジウム(Vanadium)、シリコン(Silicon)の
頭文字を繋げたのが名前の由来で、和名はカバンシ石といいます。
最初に発見されたのは1973年のアメリカ・オレゴン州でしたが、
翌年インドで大きな結晶のものが発見されて以降ほとんど産出されなくなり、
一時期は幻の鉱物と呼ばれていました。
しかし、20世紀終わり頃インドのプネー(プーナ)地方で晶洞が発見され、
そこから良質のカバンサイトが産出されたことにより再び市場に出回るようになりました。
この地域のカバンサイトは土地のバナジウム濃度が濃いこともあり色味が濃く、
鮮やかで美しい青色をしています。
(インド プネーで採れたカバンサイト)
現在カバンサイトの産出が確認されているのはこのプネー地方のみとなっており、
希少な鉱物の一つでもありますが産出量が豊富であったたため比較的安く取引されていました。
しかし、近年はその価格がやや上昇傾向にあるようです。
特徴は針状の結晶が放射状に伸びることにより形成される
金平糖のような丸くモコモコとした結晶、
そしてこの鮮やかなコバルトブルーです。
形状の可愛らしさ、また硬度が低く加工が難しいため
一般的に市場に流通しているのは原石がほとんどで、
ルースなどの加工品はあまり見かける機会はありません。
スティルバイト(束沸石)と共生して産出されることが多く、
共生標本はコレクターの間でも人気があります。
また、同質異像であるペンタゴナイトと共生していることもあり、
この2つは非常に似ていて外見での区別がつきにくいため
販売側も誤ってカバンサイトとしている場合が多くあります。
カバンサイトは結晶が比較的均一で放射状に形成されているのに対し、
ペンタゴナイトは放射状や樹木状の集合体として形成され、
柱上の単結晶や星型の双晶が共存しているのが特徴です。
カバンサイトの意味
・想像力や発想力を高める
・癒やし
・不安を取り除く
などと言われています。
カバンサイトの主な産地

インドで採掘されています。
カバンサイトの鉱物の詳細
| 鉱物名(英名) | カバンサイト(Cavansite) |
|---|---|
| 宝石名(英名) | カバンサイト(Cavansite) |
| 和名 | カバンシ石 |
| 流通名 | カバンサイト |
| フォルスネーム(誤った流通名) | - |
| 色 | 青色・青緑色 |
| 化学組成 | Ca(VO)Si4O10・4H2O |
| 結晶系 | 斜方晶系 |
| 硬度 | 3.0 - 4.0 |
| 劈開 | 一方向に完全 |
| 比重 | 2.21 - 2.31 |
| 屈折率 | 1.542 - 1.551 |
弱点・取り扱いの注意点
太陽光・水には弱いとされています。
日当たりの良い場所での保管や、濡れる恐れのある場所での保管は避けたほうが良いでしょう。
硬度が低く、取扱には注意が必要です。
※天然石はどれも非常にデリケートです。
※記載がない場合でも取り扱いには注意をお願い致します。
グレード(品質)の見分け方
発色がよく結晶の崩れが少ないものが上質と言えます。
良く似た石
同質異像であるペンタゴナイトと非常によく似ています。
結晶の集合体が丸くない、結晶が不揃いで突出したものが見られるなどの場合は
ペンタゴナイトである場合があります。
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