「ブラックルチルクォーツ」の詳細や意味について
目次
ブラックルチルクォーツとは
「ルチル」は、ラテン語の「燃えるような」という意味を持つ「rutilis(ルチリス)」に由来します。
様々な色合いがあるルチルクォーツの中でも焦げ茶〜黒い色のものをブラックルチルクォーツと呼びます。
ブラックルチルクォーツは、黒い二酸化チタン鉱物が内包されている水晶です。
水晶の中に見られる針状の結晶が二酸化チタンです。
純粋な二酸化チタン鉱物は無色透明とされていますが、自然界ではほぼ必ずと言っていいほど不純物が混入します。
中でも代表的なものが鉄で、その含有量によってルチルの色も変わってきます。
ルチルクォーツの中で最も多いのは金色で、こちらが10%以内の鉄を含んでいるのに対し、鉄の含有量が30%以上になり黒色を示すと「ニグライン」(Nigrine)と呼ばれ、これがブラックルチルクォーツになります。
その希少性やパワーストーンの中でも特に強い力を持つとされていることから他のルチルクォーツ同様人気の高い天然石ですが、ルチルクォーツの中でも最も希少性が高く入手が困難な天然石のひとつです。
現在流通している「ブラックルチルクォーツ」のほとんどは、「ブラックトルマリンインクォーツ」という別の天然石です。
ブラックトルマリンインクォーツも黒い針状に内包されるため混同されがちですが、実際は別の鉱物であり鑑別に出した場合
ブラックルチルインクォーツ…ルチルレイテッドクォーツ(ルチレイテッドクォーツ)
ブラックトルマリンインクォーツ…トルマリネイテッドクォーツ
となります。
外見上もよく似ていること、販売店も混同している場合が多いことから注意が必要です。
主な見分け方は、ブラックトルマリンインクォーツが真っ黒であるのに対し、ブラックルチルクォーツは「ブラウンルチルクォーツの濃いもの」であるため、光に透かすとうっすらと赤茶色に見えること。
厳密には、ほぼ真っ黒なルチルクォーツも存在しますが珍しく、市場で見つけることは非常に困難です。
また正真正銘のルチルクォーツである場合は金属光沢が見られるため、針状内包物の金属光沢の有無で判別することも可能です。
パワーや意味
・精神を安定させる、癒し効果
・コミュニケーション能力を向上させる
・創造性を高める
などといわれています。
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主な産地
ブラジルなどで採掘されます。
鉱物の詳細
和名 | 金紅石入り水晶 |
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英名 | Black Rutile Quartz |
化学式 | SiO2 + TiO2 |
色 | 焦茶〜黒 |
結晶系 | 斜方晶系 |
へき開 | あり |
硬度 | 7 |
比重 | 2.65 |
注意点 | 特になし |
グレードの見分け方
より黒く、内包物が多く見られるものが高品質といえます。
そっくりさん情報
ブラックトルマリン入り水晶やアンカンガイト入り水晶と間違われています。