モリオン(カンゴーム・ケアンゴーム・黒水晶) 意味・鉱物辞典 タイトル

「モリオン(カンゴーム・ケアンゴーム・黒水晶)」の詳細や意味について

目次

モリオン(カンゴーム・ケアンゴーム・黒水晶)とは

モリオンは、微量のアルミニウムを含んだ水晶が鉱床内の放射性鉱物から受けた自然放射線により黒く変化したものです。

主に花崗岩ペグマタイトの空洞内で形成されます。
(花崗岩ペグマタイトにはジルコンなどといった放射線を出す鉱物が多く含まれる為です。)

イギリス スコットランド北部ケアンゴーム山脈で採れる黒褐色の水晶をケアンゴーム(カンゴーム・Cairngorm)と呼んだことから始まります。

ケアンゴーム山脈の写真 wikipediaより
(ケアンゴーム山脈の風景 wikipedia「Cairngorms」より

その産地一帯に点在しているポケット(晶洞)では黒褐色の濃淡の異なる水晶が発見されましたが、中には光を通さないほど真っ黒なものが見られました。

その真っ黒な水晶につけられた名がモリオン(モリオーン・モーリオン・Morion)です。
この名前の由来はスペイン語の「Moros」(黒人という意味)から由来しています。
ドイツ語でスモーキークォーツの呼び名のひとつに「Morion」とありそこから付いていると思われます。

簡単にまとめてみますと

【モリオン】 光に透かしても茶色く見えず真っ黒なもの
モリオンといえるもののサンプル写真

【カンゴーム(ケアンゴーム)】 見た目は真っ黒に見えるが、光に透かすと茶色く見えるもの
カンゴーム(ケアンゴーム)といえるもののサンプル写真

【スモーキークォーツ】 見た目も茶色〜焦茶色の水晶

となります。

これらは、はっきりとした基準がない為、鑑別機関により基準も異なります。
(ケアンゴームの基準がなくモリオンかスモーキークォーツかで分類する場合もあります。)

また元は真っ黒な原石をビーズやルースなどにカットした場合、カット後に色合いが変わってしまうということもあります。

原石はこのような形をしています。

モリオンの原石

モリオンの原石2

中国 山東省産の天然モリオンの原石。
この産地のものはベージュ〜オレンジピンクの長石を伴うことが多いのが特徴です。
また、母岩やモリオンの結晶表面に緑色の微細結晶(エピドート・緑簾石)が付着しているものも多く見られます。

パワーや意味

・魔除け、邪気祓い
・浄化
・不幸から身を守る

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主な産地

世界地図 モリオンの産地の画像

近年では中国産の流通が多いのですが日本を含む世界各地で採掘されます。

鉱物の詳細

英名Morion(流通名)
Cairngorm(流通名)
和名黒水晶
化学式Sio2
結晶系六方晶系(水晶)
硬度7.0(水晶に内包されている為、水晶の硬度を記載)
比重2.6程度
注意点特になし

グレードの見分け方

透明感や白い部分(水晶の濁り)、クラック等が少なく真っ黒なもの。
原石の場合は結晶表面の照りの良いものほど上質となります。

そっくりさん情報

近年では、水晶やローズクォーツ、スモーキークォーツなどに放射線(ガンマ線)を照射し、人為的に作り出したモリオンが非常に多く存在します。

原石では、結晶の色合いや根本などを見ることで判断することができたりしますが、ビーズなどに加工すると判別は困難です。

現在の鑑別機関での鑑別では、その色の起源が自然に変化したものか人為的に変化したものかを判別することはできないとされています。

その為、天然のモリオンでも人工照射のモリオンでも鑑別結果は同じとなります。

また原石・ビーズ共に産地偽装などが多く注意が必要です。

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