「ファイアークォーツ(レピドクロサイトインクォーツ)」の詳細や意味について
目次
ファイアークォーツ(レピドクロサイトインクォーツ)とは
ファイアークォーツは、水晶の内部が赤く燃えているように見えることからつけられた流通名で、正式な鉱物名をレピドクロサイトインクォーツといいます。
その名の通りファイアークォーツは、水晶にレピドクロサイト(鱗鉄鉱)が内包された天然石です。
ファイヤークォーツは、綺麗なアベンチュレッセンス効果が見られます。
(アベンチュレッセンス効果とは、結晶中に含まれた内包鉱物結晶が見せるキラキラとした輝きを指します。)
写真ではわかりにくいので下記の動画をご覧ください。
※この動画に音声はありません
この輝きはレピドクロサイトに光が反射することでおきています。
※一般的にはファイアークォーツはレピドクロサイトインクォーツを指すことが多いのですが、
これらは正確に判断することは肉眼では困難とされています。
その為、赤系のアベンチュレッセンス効果が見られるものを「ファイアークォーツ」と呼ぶ方が正しいのかもしれません。
またファイアークォーツは流通名が非常に多く存在します。
「道化師」や「まだら」という意味を持つ「ハーレクイン(ハーレクインクォーツ・ハーレクイン水晶)」
スーパーセブン、レッドスーパーセブン。
サンライズクォーツ、レッド(オレンジ)ストロベリークォーツなど。
パワーや意味
・勇気や自信を与える
・積極性を引き出す
・目標達成への手助けをする
主な産地
マダガスカルやブラジルなどで採掘されます。
鉱物の詳細
英名 | Fire quartz(流通名) Lepidocrocite in quartz(鉱物名) |
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化学式 | Sio2(水晶)+FeOOH(レピドクロサイト) |
色 | 赤(部分的に黒が入るものがある) |
結晶系 | 六方晶系(水晶) 斜方晶系(レピドクロサイト) |
硬度 | 7.0(水晶に内包されている為、水晶の硬度を記載) |
比重 | 2.6程度 |
注意点 | 特になし |
グレードの見分け方
水晶の透明感が高く、内包物のレピドクロサイトの量が多く、アベンチュレッセンスが美しいものが上質となります。
そっくりさん情報
ファイアークォーツと名前がついていますが内包物が異なるものがあります。
それがこちらのピンクファイアークォーツと呼ばれているものです。
産出量が非常に少なく珍しい鉱物です。
水晶(スモーキークォーツ)の中にピンク色に輝くアベンチュレッセンス効果が見られます。
この内包物の正体はレピドクロサイトではなく、コーベライト(コベライト・コベリン・銅藍)と言われておりますが、詳しいことはまだわかっていないそうです。
追記:GIAのJohn Koivula氏の話ではコーベライト(コベライト・コベリン・銅藍)であることを確認したという情報を海外のサイトで見つけました。