「モーシッシ(マウシッシ マウシシ コスモクロア輝石)」の詳細や意味について
目次
モーシッシとは
モーシッシは、濃緑色の中に黒、及び白の模様がある天然石です。
呼称は多く、モーシッシの他マウシットシット、ジェードアルバイト、コスモクロア、ユレーアイトなど。
モーシッシ(マウシットシット)は流通名及び後述の産地で採掘されたもののみを差すのに対し、ジェードアルバイト、コスモクロア、ユレーアイトなどは鉱物名になっています。
産地が限定されているため流通量が少なく、入手が難しい天然石でもあります。
流通名としてよく用いられているこの「モーシッシ」はミャンマーの「Maw sit sit」と呼ばれる渓谷から産出されることに由来しています。
ミャンマーは元々翡翠の産地としても有名で、この石も発見当初は翡翠の変種であるとされていましたが、後に鑑別の結果コスモクロア(ユレーアイト)を主成分として、アンフィボール(角閃石)、クローライト(緑泥石)、フェルドスパー(長石)等を含んだ混合石であることが判明しました。
実は日本でも1996年に岡山県の大佐山、翌年1997年には新潟県糸魚川市で同じ石が発見されています。
こちらはモーシッシではなくコスモクロア輝石などと呼ぶのが正しいですね。
鉱物名であるコスモクロアは、「宇宙の緑」という意味があります。
これは最初に発見されたのがメキシコのトルカ隕石からであり、地球上には存在しない物質だとされていたためです。
現在もモーシッシを除くと一部の国や地域で産出される鉱物の中に含まれているものしか発見されていない不思議な存在です。
パワーや意味
・癒しを与える
・精神と身体のバランスを整える
・自愛の心を育てる
などといわれています。
主な産地
ミャンマー(マウシットシット渓谷)で採掘されます。
鉱物の詳細
和名 | コスモクロア輝石 |
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英名 | Maw sit sitなど |
化学式 | NaCrSi2O6 |
色 | 緑(濃緑色) |
結晶系 | 単斜晶系 |
硬度 | 6 |
比重 | 3.6 |
グレードの見分け方
濁りが少なく光沢感が見られるものが高品質とされています。
そっくりさん情報
前述した通り、発見当初は翡翠の変種と思われていたため、現在でも翡翠と混同されて流通しているケースがあります。